社会保険労務士の資格取得のために2度試験を受けたことはすでに書きましたが、それぞれの勉強方法なども紹介していきたいと思います。
まず、1年目はユーキャンの通信講座を受講しました。ユーキャンがよかったのは講義形式の授業などが受けれる講座ではなかったのですが、通常であれば講師の方のわかりやすい解説を聞いて知識をつけていくという勉強方法がベストだとは思われますが、仕事をしながら1時間であるとか1時間半の授業を何度も聞いていくという事が難しそうだという事が事前に予想されていたのと、好きな時間で独学で勉強したいという事があったのでユーキャンを選びました。しかしながら初学者のために各教科ごとにガイダンスDVDがあり、右も左もわからない状態の人にとって勉強を始めるにあたってのポイントやコツなどをあらかじめ教えていただけるのは導入段階では非常に助かりました。また、講義はないとは言いながらも、難しい事項や暗記のコツ語呂合わせなどは、ダウンロード形式の数分の解説動画もあり紙面だけではわかりにくいことがスムーズに頭にインプットすることが出来ました。時に雇用保険法の通勤災害の場合の離脱した場合の解説などはすぐに理解をすることが出来ました。中丸知子先生の動画は非常に癒され軽くファンになってしまったくらいです、合格祝賀会の際にお礼と名刺交換をさせていただいたので非常に感慨深いものがございました。
初学であったことで、暗記をしていくという事もかなり久しぶりだったので最初の数か月は、法律の学習という新たな試みにかなり苦戦しました。法律特有の言い回しや語句などは慣れるのに数か月要しましたが、毎日コツコツと自分で決めたカリキュラムを何とかこなしていくことで少しずつではありますが知識を蓄積していくことが出来ました。また、ユーキャンのテキストをインプットした後に、基本確認ドリルというものがありアウトプットの練習には大いに役に立ちました。
また問題演習に関しては、過去問含め最低でも3回はやりこなそうと計画を立てておきましたので、試験日までの逆算をして少しの余裕を計算して1日に何問ずつこなしていけばいいかという感じで大体30問くらいを1日あたりこなしていました。1年目は基本、テキストの読み込みと問題演習そして空き時間に一問一答をやるといったくらいです。仕事の移動中もテキストの読み込みに充てることが多かったかと思います。
またよく言われていることですが、合格するためには何百時間勉強しないといけないとか言われていましたが、逆算しても500時間から600時間くらいしか勉強時間が確保できないこともあり、あまり総合的な学習時間にはこだわらず自分に「質」と言い聞かせ精神衛生面の安定に心がけていました。しかしながら仕事が立て込んだり、付き合いゴルフや会食など避けて通れない勉強時間のロスはじわじわと焦りにも似た感覚があったのを覚えております。
仕事柄職業安定法や、労働基準法はなんとなくわかってはいるものの体系的には学習したことがなかったので、表面的な知識のみではとても社労士の本試験にパスはできないので一から覚えまくりました。さらには健康保険や、年金に関しては全くの素人でしたので戸惑ったことを記憶しています。最初の壁は労災保険のスライド制の部分でした、法律の仕組みを文章で記載してあったのですがとても日本語だとは思えないような形で理解することが難しく、先に飛ばしたのがまずは大きな挫折というか壁でした。
また、1年目での反省点は、7月8月に模試や紙面模試などの復習に時間をさけることが出来なかったことです、最初に立てた学習計画の日々のノルマをこなすことでいっぱいいっぱいでとても模試の振り返りで出来なかったところを再学習みたいなトレーニングが出来なかったことが、労一の1点の壁となってしまったのかもしれません。模試は各予備校が予想問題として選りすぐりの問題を出しているのだと思います、そこを徹底的にやることが不足していたので、2年目には大きく反省して7月・8月には問題演習にかなり時間を割きました。
模試もユーキャンの3回を、実際に教室まで行き受けましたが3回とも同じ席でしかも一番前という感じで、雰囲気をつかみきれなかったのかもしれません。本試験でも午後の択一ではペース配分も失敗して時間が足りなくギリギリでした。しかも3時間半集中という過酷な社労士試験において、最後はボーとして思考回路が鈍化してしまいました。
惜しかったとはいえ不合格は不合格、1点足りなかっただけで涙をのみという不条理を受け入れなければならず、2年目の勉強に非常にいい教訓となりました。思えば1年目の学習は2回目で合格をするためのステップに過ぎなかったようなきがしています。